・阿弥陀さんは、私に「名号を称えなさい」と言っておられるのだろうか?
・阿弥陀さんが名号を称えて欲しいと言われたのは、私にではなく、十方世界の無量の諸仏たちに対してである。
・私に対しては、私(阿弥陀さん・法蔵菩薩)のあなたに対する呼び声(名号)を聞いてほしいと勅命されている。
・名号は、阿弥陀さんが衆生の存在そのものを呼ぶ声である。「あなたの地獄を担い、永遠に運命を共にするよ」という呼び声である。
・そして、十方世界の無量の諸仏たちに対しては、「私のこの名号を称えて讃嘆してほしい」、と願われた。
・それは、衆生の存在そのものを呼ぶ声をこの私に聞かせたいが為である。
・そこまでして、阿弥陀さんは、衆生の存在そのものを呼ぶ声をこの私に聞いてもらいたいと願われたのである。
・その願いを「本願招喚の勅命」だと親鸞聖人は言われた。勅命だから無条件の願いである。カントのいう定言命法である。仮言命法ではない。いつでも、だれに対しても、どんな場合でも、どんな状況においても、一切の条件をこえての願いである。
・従って、私においては、その招喚の呼び声を聞くことが、阿弥陀さんの勅命に順うことである。
・このように、阿弥陀さんは、諸仏に対しては称名を要請され、私に対しては聞名を勅命されている。
・聞名とは、念仏の発音を聴くことではなく、「仏願の生起本末を聞く」ことだと親鸞聖人は教えてくださる。
・21世紀の今日、私たちを取り巻く状況はどこを見ても地獄である。地獄を生きていかんならんのが今日の私たちである。
・その私たちに、阿弥陀さん(法蔵菩薩)は、「あなたの地獄を担っていくよ」と呼びかけておられる。
・『量寿経』の中で、人類最初にこの呼び声を聞かれたことを説かれた釈尊は、この経を結ぶに当って、「私がかつて説いた聖道の教えがことごとく滅び尽す時代が必ずやって来る。しかしそのような時代において、特に名号の呼び声を説くこの『量寿経』だけは、そのような時代に生きざるを得ない者の為に百年間(つまり我々の一生涯)だけ留める。だからたとえ宇宙全体が大火で燃
・阿弥陀さんは、私に「名号を称えなさい」と言っておられるのだろうか?
・阿弥陀さんが名号を称えて欲しいと言われたのは、私にではなく、十方世界の無量の諸仏たちに対してである。
・私に対しては、「私(阿弥陀さん・法蔵菩薩)はあなたの存在そのものを呼んでいる。勅命として呼んでいる。」と言っている。
・名号は、その呼び声である。「あなたの地獄を担い、永遠に運命を共にするよ」という呼び声である。
・そして、十方世界の無量の諸仏たちに対しては、「私のこの名号を称えて讃嘆してほしい」、と願われた。
・それは、衆生の存在そのものを呼ぶ声をこの私に聞かせたいが為である。
・そこまでして、阿弥陀さんは、衆生の存在そのものを呼ぶ声をこの私に聞いてもらいたいと願われたのである。
・その願いを「本願招喚の勅命」だと親鸞聖人は言われた。勅命だから無条件の願いである。カントのいう定言命法である。仮言命法ではない。いつでも、だれに対しても、どんな場合でも、どんな状況においても、一切の条件をこえての願いである。
・従って、私においては、その招喚の呼び声を聞くことが、阿弥陀さんの勅命に順うことである。
・このように、阿弥陀さんは、諸仏に対しては称名を要請され、私に対しては聞名を願われている。
・聞名とは、念仏の発音を聴くことではなく、「仏願の生起本末を聞く」ことだと親鸞聖人は教えてくださる。
・21世紀の今日、私たちを取り巻く状況はどこを見ても地獄である。地獄を生きていかんならんのが今日の私たちである。
・その私たちに、阿弥陀さん(法蔵菩薩)は、「あなたの地獄を担っていくよ」と呼びかけておられる。
・『量寿経』の中で、人類で最初にこの呼び声を聞かれたことを述べられた釈尊は、この経を結ぶに当って、「私がかつて説いた聖道の教えがことごとく滅び尽す時代が必ずやって来る。しかしそのような時代において、特に名号の呼び声を説くこの『量寿経』だけは、そのような時代に生きざるを得ない者の為に百年間(つまり我々の一生涯)だけ留める。だからたとえ宇宙全体が大火で燃え上がるような情況になろうとも、汝は大火の真只中で、この経に説くところの名号の呼びかけを聞いていけ」と呼びかけておられる。
・今後時代が進めば進むほど、釈尊のこの教説は増々光を放ってくるだろう。不安と孤独と空しさが押し寄せている今の時においてこそ、阿弥陀さん(法蔵菩薩)のこの呼びかけを、我が心の底を掘って掘りぬいて聞いていくことが、阿弥陀さん(法蔵菩薩)の私に対する勅命である。
え上がるような情況になろうとも、汝は大火の真只中で、この経に説くところの名号の呼びかけを聞いていけ」と呼びかけておられる。
・今後時代が進めば進むほど、釈尊のこの教説は増々光を放ってくるだろう。不安と孤独と空しさが押し寄せている今の時においてこそ、阿弥陀さん(法蔵菩薩)のこの呼びかけを、我が心の底を掘って掘って掘って掘りぬいて聞いていくことが、阿弥陀さん(法蔵菩薩)の私に対する勅命である。