朝日新聞に毎週土曜日に「悩みのるつぼ」というコーナーが掲載されています。毎回様々な悩みが寄せられ、4~5人の回答者が相談に答えています。私は毎回これを読ませていただいていますが、人間というものは、いかに悩みの多い存在であるかということをつくづく感じさせられます。人間とは、まさに「悩みのるつぼ」です。しかし、そこにまた人間の尊さ、深さがあるのだと思います。
私は、回答者の回答もさることながら、むしろ相談者の悩みにより多くのことを学ばせていただくことが多いです。私自身その悩みに共感を抱くことが多く、親鸞聖人だったら、このような問題に対して、一体どのように応じてくださるだろうかと考えさせられることが多いからです。そういう意味で、生きた貴重な聞法の場だという気がします。
そのような意味で、人生の悩みをお聞かせいただければと思います。私自身にはその悩みにお答えできる力はありませんが、できるだけ共感をもって聞かせていただき、親鸞聖人だったらどういうふうに語ってくださるかを一緒に尋ねてまいりたいと思います。